2025 沖縄フォーラム概要
アイム・ユニバース てだこホール 小ホール
沖縄県浦添市仲間1丁目9番3号
参加申し込み:人
参加者総数:人
参加率:%
10:00~10:10
挨拶・趣旨説明
一般社団法人コンクリートメンテナンス協会

 近年社会インフラを支えるコンクリート構造物の老朽化が進み、その維持管理が重要な社会的課題となっています。インフラ長寿命化計画に基づき、適切な点検や補修が求められています。しかし、現場では技術者不足や維持管理コストの増大が深刻化しています。そして、迅速かつ効率的な対応が必要とされています。また、補修技術や劣化診断技術の進展にもかかわらず、実務での適用が十分進んでいない現状も課題です。
 本フォーラムでは、「持続可能な未来を見据えたコンクリート構造物の維持管理」をテーマに掲げ最新の維持管理技術や補修手法を詳しく解説いたします。また、現場で直面する具体的な問題を取り上げ、その解決策を共有します。さらに、国土交通省や高速道路管理会社から講師を招き、道路管理者の観点から維持管理のありかたについても議論を深めます。技術者の皆様にとって、最新情報と実務のヒントを得られる貴重な機会となることを確信しております。
10:10~11:00
演題:「建設行政の最新動向」
講師:内閣府 沖縄総合事務局 技術企画官 眞栄里 和也  様
11:10~12:10
演題:「コンクリートに生じる変状とその対応」
講師:十河 茂幸先生(近未来コンクリート研究会代表)
13:10~14:10
演題:「沖縄県のコンクリート構造物の劣化の特徴と耐久設計の変遷」
講師:富山 潤先生(琉球大学教授)
14:20~15:50
演題:「コンクリート構造物の長寿命化における亜硝酸リチウムの役割」
講師:江良 和徳氏(コンクリートメンテナンス協会 技術委員長)
16:00~17:00
演題:「持続可能な未来を築くコンクリート構造物の非破壊検査・点検技術」
講師:真鍋 英規 氏(CORE技術研究所)
その他
2024年7月17日 週刊沖縄建設新聞 コンクリートメンテナンス協会 補修・補強に関するフォーラム開催

(一社)コンクリートメンテナンス協会(JCMA、徳納剛会長)は7月10日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2024」を開催した。コンクリート構造物の延命化と脱炭素社会の実現を目指し、維持管理技術や補修・補強技術を共有することを目的に行われたもので、会場には建設会社の技術者ら200人以上が来場し、講師の話を熱心に聞いた。
冒頭、徳納会長は「今年度のフォーラムは『持続可能な未来を築くための実践的アプローチ』をテーマに掲げ、コンクリート構造物の健康寿命を延ばすための維持管理の考え方や技術などを具体的に紹介する。コンクリート構造物の維持管理に携わる技術者の方々にとって有益な情報となるよう期待している」と挨拶した。
フォーラムでは、琉球大学の富山潤教授が「沖縄県のコンクリート構造物の劣化の特徴と耐
久設計の変遷」と題して講演。
富山教授は、県内コンクリート構造物が塩害やアルカリシリカ反応(ASR)が要因となって劣化しやすい点を強調。沖縄特有の地理的特徴や気候条件などについて説明し、具体的な劣化事例を紹介した。また、過去に使用された海砂や輸入骨材の影響が劣化の原因とされている点に触れ、設計や使用骨材の変遷についても解説した。劣化対策としてフライアッシュコンクリートの採用や亜硝酸リチウム内部圧入工法の有効性を示し、最後に、ひび割れの原因を推定する調査として静弾性係数試験を用いた調査の必要性を強調した。フォーラムではこのほか、沖縄総合事務局開発建設部の眞栄里和也技術企画官が「最近の建設行政の話題」、同協会の江良和徳技術委員長が「コンクリートの劣化機構を理解して維持管理に活かす」「亜硝酸リチウム設計・施工指針(案)の解説と活用」、㈱CORE技術研究所の真鍋英規社長が「持続可能なコンクリート構造物を可能とする非破壊検査・点検技術」と題して講演した。