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道路メンテナンスセンターを開設  「道路メンテナンスセンター」を開設  橋梁診断、自治体支援など強化

道路メンテナンスセンターを開設
 「道路メンテナンスセンター」を開設
 橋梁診断、自治体支援など強化

道路メンテナンスセンターを開設
 「道路メンテナンスセンター」を開設
 橋梁診断、自治体支援など強化
 
 中国地方整備局は1日、急速に老朽化する社会資本への対策を強化するため、中国技術事務所(安芸区船越南)の2階に「道路メンテナンスセンター」を開設した。当面は橋梁に特化し、これまで中国技術事務所が担ってきた直轄管理国道における健全性の診断等やデータ管理・分析のほか、技術・人員が不足している地方公共団体などへの支援を行っていく。
 開所式に参加した水谷誠局長は、藤原博明センター長をはじめとする8人の開設メンバーを前に、「今後、老朽化問題は特に地方自治体で非常に深刻化する。膨大な量の施設を効率的かつ簡便に点検し、管理・分析することは大きな問題で、修繕工事も含めていかに安く効果的に保全するかが重要だ。新しい技術やソフト面での方策も駆使しながら、老朽化問題に取り組んでほしい」と期待。
 藤原センター長は、全国の約73万の道路橋のうち約4割が50年を経過した老朽橋となっている現状や、これらの橋梁の約9割を地方自治体が管理していることを念頭に、「地方自治体は予算的にも技術的にも厳しい状況で、彼らが効率的・戦略的なメンテナンスを行うための技術的支援がわれわれに求められる最大の役割。職員一丸となって取り組みたい」と意気込みを述べた。
 同センターの主な業務内容は、▽直轄管理国道における橋梁灯の健全性の診断等▽劣化予測や修繕計画の最適化などアセットマネジメントの検討・導入▽修繕工事の技術的支援▽橋梁メンテナンスに関する技術研究開発▽地方公共団体管理施設の直轄診断、修繕代行及び道路構造物保全に関する相談窓口、職員を対象とした研修・講習会―など。
 また、中国地整は同日、「山陰西部事務所」(山口県萩市)も新たに開設した。事業中の山陰自動車道(計画延長約380km)のうち、島根・山口県境以西(約115km)の整備が主な業務内容。同事務所では、現場に近いメリットを活かし、地域とも連携しながら山陰道の整備をより一層協力に推進していくとしている。