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亜硝酸リチウムとシラン・シロキサン系表面含侵材を併用した塩害・中性化・ASR補修技術 | 亜硝酸リチウム併用型表面含侵工法 プロコンガードシステムS

亜硝酸リチウム併用型シラン・シロキサン系表面含侵工法
プロコンガードシステムS

プロコンガードシステムS カタログ ダウンロードプロコンガードシステムSとは

・プロコンガードシステムSとは、亜硝酸リチウムを主成分とする含浸材「プロコンガードプライマー」と、シラン・シロキサンを主成分とする含浸材「プロコンガードS」の二つを組み合わせた表面含浸工法です。
・プロコンガードシステムSは、従来の表面含浸工法のような劣化因子の侵入抑制のみにとどまらず、塩害、中性化、ASRの劣化要因そのものを抑制する効果も併せ持ちます。すなわち、プロコンガードプライマー(亜硝酸リチウム)が鉄筋の防錆効果(不動態皮膜の再生)およびASRゲルの膨張抑制効果(ゲルの非膨張化)を付与するとともに、プロコンガードS(シラン・シロキサン)がコンクリート表層部で吸水防止層を形成して水分・塩化物イオン、二酸化炭素などの劣化因子の侵入を防ぎます。
(NETIS登録番号:CG-190024-A)
プロコンガードシステムS 概念図 施工状況

施工手順

施工手順 | プロコンガードシステムS | 亜硝酸リチウムを使用したコンクリート補修技術
①下地処理工
・ひび割れ面のシール材とコンクリート表面との付着性を高めるため、コンクリート表面に付着しているホコリ、遊離石灰、油脂類、塩分などを、シンナー拭き、ワイヤーブラシ、ディスクサンダー、高圧洗浄等によって入念に除去します。


②プロコンガードプライマー塗布
・コンクリート表面が乾燥後、ローラーまたは刷毛を用いて亜硝酸リチウム系表面含浸材「プロコンガードプライマー」を塗布します。塗り残しのないよう、規定量を均一に塗布します。
  【使用材料】
    亜硝酸リチウム系表面含浸材 プロコンガードプライマー
    標準使用量 = 0.3kg/m2 


③プロコンガードS塗布
・プロコンガードプライマーが乾燥後(表面水分率6%以下)、ローラーまたは刷毛を用いてシラン・シロキサン系表面含浸材「プロコンガードS」を塗布します。塗り残しのないよう、規定量を均一に塗布します。


【使用材料】
    シラン・シロキサン系表面含浸材 プロコンガードS
    標準使用量 = 0.18kg/m2(有効成分) 



 
・塩害・中性化補修として

塩害や中性化における劣化因子(塩化物イオン,二酸化炭素,水分,酸素)がコンクリート内部に侵入することを表面含浸材により遮断します.表面含浸工法の主たる目的は「外部からの劣化因子の遮断」ですが,補修材料に亜硝酸リチウムを併用することにより将来的な「鉄筋腐食の抑制」効果をプラスアルファとして付与することができます.主としてコンクリート表面にひび割れ等の変状が現れる前段階に予防保全的に適用するのが効果的ですが,変状が表面化しはじめた軽微な劣化程度の段階に適用されることもあります.


・ASR補修として

ASRはゲルの吸水膨張に起因しますので,ASRにとっての劣化因子は水分です。表面含浸工法の主たる目的は「外部からの水分遮断」ですが,補修材料に亜硝酸リチウムを併用することにより,「ゲルの非膨張化」効果をプラスアルファとして付与することができます.表面含浸工法にて水分を完全に遮断することは容易ではなく,一般的にはASR膨張性が小さい場合に適用されることが多いのですが,膨張性が大きい場合でも再補修を繰り返す維持管理シナリオの下で適用されることもあります.水分遮断効果は表面被覆工法よりもやや劣りますが,内部の水分を閉じ込めることがなく,以後のモニタリングも容易であるという利点があります.