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2014年04月22日 中建日報

ダイクレ興産 支承リバイバルシステム NETISに登録 特殊ノズルで狭隘部 ブラスト処理可能に

2014.4.22 中建日報 ダイクレ興産 支承リバイバルシステム NETISに登録 特殊ノズルで狭隘部 ブラスト処理可能に ダイクレ興産(株)(呉市築地町1-24、山本浩社長)が開発した『支承リバイバルシステム』が3月26日付で国交省の新技術活用システム・NETISに登録された。登録番号はCG-130026-A。これまで施工が極めて困難だった橋梁狭隘部(支承)へのブラスト処理による素地調整が可能となるもので、今後ますます増える維持補修工事への貢献が期待される。
 この技術は、グレーチングや鉄鋼構造物等の金属表面処理を本業とする同社が、造船関連の狭隘部塗装で使用していた技術を応用したもの。狭隘部用特殊ノズル(長さ約15cm、直径約3cm)が最大のポイントで、これにより、支承範囲に15cmほどのスペースがあれば、従来では届かなかった広範囲に高い除錆度の下地処理を行うことが可能となり、その後、常温亜鉛めっきコーティングを施工することで、工期短縮ができ、かつ溶融亜鉛めっき工法と同等の耐久防食性能を確保することができるのだという。
 現場での作業は、(1)現場調査や足場仮説、清掃などの前工程(2)潤滑性防錆材の注入(3)ブラスト処理(素地調整)(4)金属容射(5)常温亜鉛めっき塗料によるコーティング━の流れで行われる。現場状況にもよるが、一般的な工法である重防食塗装と比較して約2倍以上の耐久性が期待できるため、維持補修のトータルコスト削減が見込める。
 すでに中国地方整備局の発注工事などで試験施工がなされており、今後は補修業者らで組織する(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納武使会長)とタイアップしながら実績を積んでいく方針。同社の光永浩一常務は「今までは物理的に無理だった処理が可能になるということで、かなりニーズがあるとみている。まずは地元である中国地方の現場を中心に実績を増やしたい」と話している。
 なお、同技術は、5月9日の鹿児島会場を皮切りに全国各地で開かれる『コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム』でも、鹿児島・福岡・広島・香川などいくつかの会場で披露される予定だ。
 問い合わせ等は同社警固屋工場(呉市警固屋9-9-6、電話0823-28-3545)まで。