2026年10月21日 建設工業新聞
2026年10月21日 建設工業新聞
JCMA
維持管理技術の最前線学ぶ
コンクリート補修補強フォーラム
JCMA
維持管理技術の最前線学ぶ
コンクリート補修補強フォーラム
コンクリートメンテナンス協会(略称・JCMA)は20日、「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2026」の北陸フォーラム(金沢)を金沢市本町の金沢市アートホールで開催した。
土木学会認定のCPDプログラムとなり、協会関係者ら約180人が参加した。国土交通省、ネクスコ中日本、金沢市らが後援した。
主催者を代表して徳納剛会長が金沢開催の経緯やJCMAについて紹介した上で「コンクリート構造物の老朽化が深刻な問題となっており、その維持管理は我が国にとって喫緊の課題になっている。インフラ長寿命化計画が推進される中、現場では技術者不足やコストの増大といった厳しい現実に直面しており、迅速かつ効率的な対応が求められている。今回のフォーラムでは『インフラ長寿命化を支える維持管理技術の最前線』をテーマに最新の維持管理技術や補修方法を詳しく解説するとともに、現場で直面している具体的な問題とその解決策を共有する。学識経験者や国土交通省、高速道路事業者など多岐にわたる講師を招き、維持管理の現状と将来像について議論を深めたい」とあいさつした。
引き続き、北陸地方整備局道路部から吉田健一道路保全企画官が「国土交通行政の最新動向」をテーマに講演。吉田氏は高度成長期以降に整備された道路橋やトンネル、河川、下水道、港湾等について今後20年で建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に増加することや新潟、富山、石川の3県における橋りょうやトンネルの老朽化対策で地方自治体支援を目的とした直轄診断や修繕代行などについて説明。また、整備局が取り組む妙高大橋の上部工撤去や道路橋における塩害対策の調査結果についても報告した。
また、ネクスコ中日本金沢支社高速道路事業部構造技術課の山口岳思課長が「NEXCO中日本における橋梁の維持管理‐コンクリート橋の現状と技術的取組み‐」をテーマに、コンクリート橋や床版の変状事例、コンクリートの技術基準の変遷や管内の名神・長良川橋や北陸道・手取川橋、長野道・岡谷橋のリニューアル事例、今後の維持管理のあり方などについて紹介。この中で山口氏はPC橋床版の疲労メカニズムや、PC橋グラウト充填不足による劣化要因とその有効な対策としての新材料や新工法を活用した施工例などについて詳しく解説した。
また、金沢大学の久保善司准教授が「塩害暴露試験結果に基づく最適な表面含浸工法による補修対策」、江良和徳氏(JCMA技術委員長)が「亜硝酸リチウムを活用したコンクリート補修技術の最前線」、真鍋英規氏(CORE技術研究所)が「インフラ長寿命化に貢献する非破壊検査・点検技術」をテーマに講演した。