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中建日報 コンクリートメンテナンス協会  全国フォーラム7000人超動員見込み  福岡市で年次報告会開く


 亜硝酸リチウムを用いた「リハビリ工法」を中心に、適切なコンクリート補修技術の普及を目指すコンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)は5日、福岡市内のホテルで年次活動報告会を開催。現在、10都市で開催中の全国フォーラムなどの活動状況を報告したほか、今後も官庁・コンサル等への積極的なPRを継続していく方針を申し合わせた。
 年次報告会は、総会出席が難しい全国各地の会員への配慮から日本コンクリート工学会(JCI)の年次大会等に合わせて毎年開いているもので、この日の報告会には約80人の会員が参加した。
 冒頭のあいさつで徳納会長(福徳技研)は、4年ぶりに制限なしの通常開催で展開中の全国フォーラムに触れ、「今年は整備局がある10都市に絞った結果、7000人超の申込みをいただくなど好調だが、それ以外の都市でも会員の皆様のご要望とご協力があればミニフォーラムをやりたいと考えている。当協会は口を開けて待っていれば仕事が来る訳ではなく、コンクリートの健康寿命を延ばすとの使命感のもと、会員が自ら仕事を作る組織。ぜひ一緒に活動してほしい」と強調。発注者・コンサルに対する説明能力不足が散見される状況を踏まえ、今後は説明に特化した「リハビリ工法マイスター」の育成に取り組む考えも明かした。
 江良和徳技術委員長が説明役を務めた活動報告では、昨年度全国20都市で開催し、人数制限を行いながらも3300人超を動員した全国フォーラムの結果を振り返ったほか、技術研修会の開催、全国各地での建設技術フェア等などへの出展などの活動内容を説明し、「リハビリ工法」の普及拡大に伴い会員数が約160社に達したことも報告。先ごろ開催された総会での決議内容なども紹介された。
 このほか、京都大学の宮川豊章名誉教授による特別講演「コンクリート構造物の健康寿命を脱炭素戦略の中で確保するために」も披露され、構造物を「丈夫で、美しく、長持ち」させるために身に着けるべき基礎知識や国の施策等の方向性、取り組むべき課題などについて解説。終了後には懇親会も催された。