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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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2022年10月3日 建設新聞社 脱炭素社会目指し維持管理 岩手でフォーラム

コンクリメンテ協
脱炭素社会目指し維持管理
岩手でフォーラム

2022年10月3日 建設新聞社 脱炭素社会目指し維持管理 岩手でフォーラム | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
 コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)主催の「コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2022」が9月27日、盛岡市のいわての県民情報交流センターで開かれた。「コンクリート構造物の健康寿命を延ばし、脱炭素社会を目指す」をテーマに、協会が維持管理の考え方、補修・補強技術を紹介した。
 約150人が参加。徳納会長は「セメントの製造工程で多くの二酸化炭素が排出される。そのセメントを大量に使用するのが橋梁の架け替えや構造物の親切だが、使用量が格段に少ない補修、補強により構造物の健康寿命を延ばすことが脱炭素社会構築への貢献だと確信している。限られた技術者、予算で適切に点検・診断し、補修、補強などにより健康寿命を延ばすことが技術者に課せられた大きな責務と考える」とあいさつした。
 続いた、江良和徳同協会技術委員長が維持管理シナリオを考慮した補修工法選定の考え方、亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修、十河茂幸近未来コンクリート研究会代表が維持管理概論と小規模コンクリート橋梁の点検要領をテーマに講演した。
 補修工選定の考え方では、高度経済成長期に大量に建設された社会資本ストックの老朽化が顕著になってきている現状を踏まえ、、事後保全から予防保全への移行の重要性と難しさを説明。江良氏はコンクリート劣化のメカニズムを塩害、アルカリシリカ反応(ASR)に分け解説し、「劣化メカニズムと劣化過程に応じて補修工法を選定する工学的な判断と、補修した後の維持管理シナリオを考慮する時間軸の判断による適切な維持管理で構造物の健康寿命を延ばす」と語った。