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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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2022年7月16日 水道産業新聞 導水路や壁面施工を紹介

導水路や壁面施工を紹介
コンクリメンテ協
コンクリフォーラムを開催

2022年7月16日 水道産業新聞 導水路や壁面施工を紹介 | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
 コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2022(主催=一般社団法人コンクリートメンテナンス協会)がさきごろ、大阪市内で2日間にわたり開催された。脱炭素社会を目指し、コンクリート構造物の寿命を延ばす維持管理、点検、診断を踏まえた補修・補強技術などに関する10題の講演が行われた。
 一般社団法人セメント協会の「セメント系補修材料の使い方」では、型枠を設置せずにコテなどを用いて、断面修復材を塗り付ける断面修復工法(左官工法)を紹介。摩耗で躯体コンクリート表面が経年劣化した導水路を、高圧洗浄機で脆弱部を除去して止水し、ポリマーセメント系断面修復材で補修した施工例を説明した。
 ひび割れ注入工法では、ダムの取水棟で漏水を伴うひび割れが発生したコンクリート壁面について、ひび割れ幅0.2~0.4ミリ、躯体厚さ3.0メートルの壁面に、手押しポンプで超微粒子セメントスラリーを低圧注入。ひび割れ内部を洗浄後、セメント比120%の低濃度スラリーを先行注入し、ひび割れ幅によって60~80%の範囲(標準70%)の濃度で、スラリーを本注入した施工例などを説明した。
 株式会社CORE技術研究所は、「プレストレスコンクリート構造物の有効な維持管理」として、コンクリート構造物の伝搬速度を解析し、内部の欠陥位置を可視化・推定する非破壊試験技術の1つであるトモグラフィ調査を紹介。地下構造物のボックスカルバート側壁(600ミリ×600ミリ)で、垂直方向に0.2ミリ程度のひび割れが生じていても、弾性波計測で漏水していないことを確認したと説明した。