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2020年4月12日 セメント新聞 セメント協会「いま求められるコンクリート像」 コンクリートセミナー開催 150人参加し5講演

セメント協会「いま求められるコンクリート像」
コンクリートセミナー開催 150人参加し5講演

2020年4月12日 セメント新聞 セメント協会「いま求められるコンクリート像」 コンクリートセミナー開催 150人参加し5講演 | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
 セメント協会は2月6日、大阪市内で「第309回コンクリートセミナー」を開催した。「いま求められるコンクリート像」と題して、5件の講演を行った。参加者は約150人。
 主催者を代表してセ協コンクリート普及専門委員会委員長を務める山田浩司住友大阪セメントセメント・コンクリート研究所長が開会あいさつ。続いてまず鹿島技術研究所土木構造グループの曽我部直樹上席研究員が「コンクリート施工における生産性向上技術」について講演。国土交通省のi-Construnctionの主要課題であるコンクリート工生産性向上に関連した動向を解説した後、鹿島における最新のコンクリート施工技術のいくつかを紹介した。
 コンクリート用化学混和剤協会の玉石竜介技術委員長は「化学混和剤の変遷と現状、未来」について解説。日本における化学混和剤の歴史や化学混和剤の分散機構などについて講演し、化学混和剤以外の界面活性剤の適用例を紹介した。
 建築研究所の鹿毛忠継材料研究グループ長は「セメント・コンクリートの品質向上と技術基準の標準化~建築の視点から~」と題して講演した。JISや日本建築学会の規準類などを解説。現在の日本コンクリート工学会誌『コンクリート工学』の前身である『コンクリート・ジャーナル』1968年1月号「特集 コンクリート技術の標準化」に記載された課題を「現状ではおおむね達成できている」と紹介した。
 海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所の山路徹材料研究グループ長は「サステナブルな海洋コンクリート構造物に向けて~耐久性向上、資源循環の観点から~」をテーマに港湾空港技術の取り組みを中心に紹介した。具体的には港湾コンクリート構造物、とくに桟橋上部工の耐久性向上策と、再生骨材や銅スラグ細骨材の適用検討事例を解説した。
 「維持管理時代にコンクリート技術者がなすべきこと」に関しては近未来コンクリート研究会の十河茂幸代表が体調不良で欠席し、同研究会の江良和徳顧問・理事が代わって講演。市町村が管理する橋梁を適切に点検するため同研究会とコンクリートメンテナンス協会が共同で作成した「小規模橋梁の簡易点検要領(案)」の概要を紹介した。