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2018年06月12日 経済レポート

亜硝酸リチウム工法現場見学会

2018年06月12日 経済レポート | プレスリリース | 一般社団法人コンクリートメンテナンス協会広ガス海田5000tバース補修工事
 広島ガステクノ・サービス(株)(坂茂雄社長)と(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長=福徳技研(株)社長)は1日、広電ガス(株)海田基地5000tバース(安芸郡海田町明神町)で進行中の、亜硝酸リチウムを用いた塩害・アルカリシリカ反応(ASR)補修工事の第1回現場見学会を開催した。
 海田基地はかつて、都市ガスの製造工場だった。天然ガス転換の開始後は、土地活用やLPガスの受け入れ等で運用を継続していたが、2021年にバイオマス混焼発電所が操業を開始することから、バイオマス及び石灰の受け入れ施設へ用途変更することとなり、整備・補修に着手した。
 同基地内の5000tバースは、5000t級の船舶が停泊可能な港湾施設だが、塩害とASRの複合劣化を起こしており、将来的には劣化進行が早まる可能性がある。しかし時期発電事業は公共性が高く、操業開始後は船舶の頻繁な停泊も予想され、再劣化した際の補修工事は困難と想定。そこで今回の補修には、ASR膨張と鉄筋腐食の両方を抑制し、即効性も見込める亜硝酸リチウムを用いたリハビリ工法を採用した。
 同工法は先月、「第26回中国地域ニュービジネス大賞(兼中国経済産業局長賞)」を受賞するなど、様々な分野での活用が期待されている技術。内容は「ひび割れ注入工法」「断面修復工法」「表面保護工法」など多岐にわたるが、今回はコンクリート内の広範囲に物理的に圧入する「内部圧入工法」を主としている。
 見学会は今後、25日に第2回を、29日に第3回を開催する。時間は両日とも午後2時~4時で、定員は30人ずつ。参加無料。申し込みは専用メールアドレス(5000t@j-cma.jp)に所属・氏名・人数などを記入して送信する。