コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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ASRによる亀甲状のひび割れが橋台躯体のほぼ全面に発生していた.残存膨張量も大きく,今後も有害な膨張の進展が見込まれる状況であった.|コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報|JCMA・一般社団法人コンクリートメンテナンス協会
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(4)ASRで劣化した橋台の補修 (内部圧入工)

施工概要
対象構造物橋台(PC単純床版橋)
劣化状況亀甲状ひび割れ発生(最大ひび割れ幅6.0mm)
残存膨張量:0.15%(カナダ法)
ASRの抑制方針アルカリシリカゲルの非膨張化
補修工法の選定リチウムイオン内部圧入工法

1.着工前 − 劣化の状況
1.着工前 − 劣化の状況
・ASRによる亀甲状のひび割れが橋台躯体のほぼ全面に発生していた.
・残存膨張量も大きく,今後も有害な膨張の進展が見込まれる状況であった.

2.表面漏出防止工(ひび割れ注入)
2.表面漏出防止工(ひび割れ注入)
・亜硝酸リチウムの内部圧入時にコンクリート表面から漏出することのないように,幅0.2mm以上のひび割れに対し,超微粒子セメント系ひび割れ注入材を注入する.

【使用材料の例】
ひび割れ注入材 : アーマ#600

3.表面漏出防止工(表面シール)
3.表面漏出防止工(表面シール)
・同様に,幅0.2mm未満の微細なひび割れやコンクリート表面のジャンカ等に対し,ポリマーセメントモルタルにて表面シールを行う.

【使用材料の例】
表面シール材 : アロンカチオクリート

4.鉄筋探査工
4.鉄筋探査工
・圧入孔の削孔時に既存の鉄筋を損傷させることのないよう,コンクリート全面の鉄筋探査を行い,鉄筋位置を把握する.

5.圧入孔削孔
5.圧入孔削孔
・亜硝酸リチウムの圧入孔として,ダイヤモンドコアドリルにてφ20mmの削孔を行う.
・削孔長は部材厚−150mmとする.(部材厚1,000mmのときの削孔長は850mm)
・削孔間隔は500,750および1,000mmを標準とする.

6.圧入装置の設置
6.圧入装置の設置
・加圧パッカー,耐圧ホース,加圧装置を配置する.

7.試験加圧注入工
7.試験加圧注入工
・全孔を1孔ずつ試験的に加圧注入する.
・この作業により,背面への漏出などの不適切な孔を検出し,対処する.
・また,各孔の圧入速度を測定し,本加圧注入計画を立案する.

【使用材料の例】
浸透拡散型亜硝酸リチウム : プロコン40

8.本加圧注入工
8.本加圧注入工
・全圧入孔に設計で求めた亜硝酸リチウム必要量を内部圧入する.
・内部圧入作業中は,表面からの漏出の有無,累計圧入量,圧入速度を管理する.

【使用材料の例】
浸透拡散亜硝酸リチウム : プロコン40

9.圧入孔充填工
9.圧入孔充填工
・亜硝酸リチウム必要量の圧入完了後,無収縮グラウト材にて圧入孔を充填する.

10.表面保護工
10.表面保護工
・内部圧入完了後,シール材のポリマーセメントモルタルを除去して表面含浸工または表面被覆工による表面保護を行う.

11.施工完了
11.施工完了
・内部圧入工により,コンクリート部材全体にリチウムイオンが供給され,ASR膨張性が抑制された状態となっている.
・ASR膨張抑制効果は,施工前後にコアを採取して残存膨張量試験を行い,両者を比較することで検証することができる.



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