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2016年04月15日 中建日報

亜硝酸リチウム技術講習に270人|広島県コンクリートメンテナンス協会|「完成した」リハビリ工法の概要学ぶ

2016年04月15日 中建日報|亜硝酸リチウム技術講習に270人|広島県コンクリートメンテナンス協会|「完成した」リハビリ工法の概要学ぶ 広島県コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)らによる技術講習会「亜硝酸リチウムを用いたコンクリート補修工法『リハビリ工法』の定量的かつ総合的な考え方に関する技術講習会」が11日、広島市中区の県民文化センターで開かれ、発注者やコンサル関係者など約270人が参加。「ASR、塩害、中性化の全ての対策工法が確立され、完成した」(徳納会長)という同工法の概要を熱心に聴講した。
 この日の技術講習会は、全国フォーラムで様々なジャンルの補修技術を紹介している同協会が特に推奨する亜硝酸リチウムを用いた工法に特化して企画したもので、ひび割れ注入のシリンダー工法、削孔による圧入工法など既存の工法に加え、亜硝酸リチウムを塗布後ペーストを塗る被覆工法、亜硝酸リチウムを併用することで進展期以降も効果が得られるケイ酸系表面含浸工法が昨年度確立されたことで、あらゆる劣化症状に対応できるようになったのだという。
 徳納会長(福徳技研)は挨拶で、幾多の失敗を乗り越えたこれまでの経緯を振り返ったのち、「亜硝酸リチウムは魔法の薬ではないが、劣化因子に合わせて定量的な定量的な対策工法を選ぶことでASR、塩害、中性化の全ての対策ができる。本日の講習を聞き、コンクリート補修に困ったら同協会を思い出していただければ」と力強く述べた。
 講師は協会技術委員長で工学博士の江良和徳氏(極東興和)が担当。第1部は「『リハビリ工法』の基本的な考え方」と題し、ひび割れ注入や表面含浸、表面被覆、断面修復、内部圧入など各工法の特徴やメリット、デメリットについても紹介したほか、第2部では「劣化機構、劣化程度に応じたリハビリ工法の定量的な設計方法とその組み合わせ」をテーマに具体的な補修設計と期待される効果について、具体的な数量も示しながら詳しく解説した。
 なお、毎年恒例の全国フォーラムは、今年も全国10会場で開催予定。広島会場は5月12日と13日の2日間の日程で聞かれる。