お問い合わせはこちら
コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
Googleサイト内検索

プレス情報

2015年07月25日 北海道建設新聞

構造物の補修工法紹介|フォーラム|コンクリートメンテナンス協会

2015年07月25日 北海道建設新聞 コンクリートメンテナンス協会(本部・広島)は23日、札幌コンベンションセンターで、コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム開き、定量的な補修工法選定や具体的な適用例などを紹介した。
 4月に改訂した同協会の技術資料に基づき、維持保全、断面修復、コンクリート剥落防止・塗膜型剥落防止システムなど6つのテーマについて専門家が講演した。
 断面修復を担当したセメント協会(所属は住友大阪セメント)の持田泰子氏は、補強を「力学的な能力低下の回復・向上」と定義した上で、補修工法の選定方法、断面修復工法、断面修復材などを紹介した。
 鉄筋コンクリートの劣化要因については、中性化、塩害、凍害、科学的浸食、アルカリ骨材反応に大別し、それぞれに適した補修方針や工法を解説。一般的な断面修復工法として左官、吹き付け、充てんを挙げ、施工条件による使い分けを促した。
 施工規模が小規模(10平方メートル以下)で、施工面積が0.5-1平方メートル以下、最小施工厚5ミリ以上の場合は左官を推奨。中規模から大規模(10-100平方メートル)で、面積が10平方メートル、最小施工厚が10ミリ以上だと吹き付け、大規模(100平方メートル以上)で、欠損部容積が10立法メートル、最小施工厚が10ミリ以上は充てんを勧めた。
 セミナーに合わせて来道したコンクリートメンテナンス協会の徳納剛会長は「北海道では構造物の劣化を、凍害によるものと疑う傾向があるが、原因を探ることでメンテナンスの方法も変わり、再劣化を防止できる」とアドバイス。融雪剤を用いる北海道の特殊性を理解しながら、官庁やコンサルタントとともに実証して工法の有効性を確認することで、コスト削減につながると話した。