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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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2015年06月03日 中建日報

メンテ協会 フォーラムに400人参加|コンクリ構造物の補修・補強|徳納会長「補修は難しくない」

2015年06月03日 中建日報 コンクリート構造物補修の基礎知識や最新知見、技術などを紹介している(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納剛会長)による『コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム』の広島フォーラムが5月28日、広島市中区の国際会議場で開かれ、官庁やコンサル、設計事務所など約400人の参加者で賑わった。
 今年も全国17会場での開催を予定しており、この日が福岡、鹿児島に次ぐ今年3番目の開催。今回からは従来の土木だけでなく、同様にストックの老朽化が懸念される建築部門にも話題を広げ、各地の地方整備局からも幹部が講師として登場するなど、積極的な後押しを受けている。
 徳納会長(福徳技研)は冒頭の挨拶で、「回を増すごとに最新の補修技術と知見を積み重ね、グレードアップしたものとなっており、フォーラムをお聞きいただければコンクリート補修は決して難しいものではないことがご理解いただけると思う」と強調した。
 この日のフォーラムは、第7部まである充実の内容。メイン講師を担当した江良和徳工学博士(極東興和)は、コンクリート劣化のメカニズムと補修工法選定の基本的な考え方を解説したのち、補修に有効な亜硝酸リチウムを用いた塩害、中性化、ASR対策の概要と最新の技術知見を披露。日本ペイント販売の中丸大輔氏は、『コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システム』をテーマに塗るだけで剥落を予防できる特殊塗料を紹介し、ダイクレ興産の光永浩一氏は、狭隘部の防錆に有効な『金属溶射による支承防錆技術について』を説いた。
 また、外部講師では、中国地方整備局道路部の浜崎宏幸道路保全企画官が『道路保全に関する昨今の話題』と題し、橋梁など社会資本設備の老朽化の現状と中国地整の取組内容を説明したほか、(一社)セメント協会の担当者も『断面修復について』をテーマに解説。広島工業大学の十河茂幸教授も演壇に立ち、『コンクリート構造物の長寿命化~点検・診断大作戦~』として、インフラの実情と真の課題、小規模点検の実施例などについて発表した。
 次回の会場は東京。港区虎ノ門2-9-14の発明会館で、6月9日に開かれる。