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2015年02月13日 中建日報

中国整備局・広島市|中島神崎橋で点検実習|市職員30人が参加維持管理に力

2015年02月13日 中建日報 橋梁点検及び橋梁保全技術の習得のため、中国地方整備局と自治体とが連携して実施している橋梁点検講習会が1月30日に広島市内で開かれ、橋梁保全アドバイザーを務める米倉亜州夫氏(広島大学名誉教授)らの立会いのもと、広島市職員約30人が橋梁の基礎知識や劣化のメカニズム、点検のポイントなどについて学んだ。
 講習会は、トンネル・橋梁等の効率的な維持管理・補修などを目的に道路管理者によって設立された『広島県道路メンテナンス会議』による取り組みの一環として行われたもので、広島市職員を対象としたものはこの日が初めて。
 実習現場となった中島神崎橋(中区河原町)は、約30年前に建設された橋長94m、全幅17mの鋼橋で、橋台や橋脚、床版の一部などにはコンクリートが使用されている。
 実習では、2班に分かれてそれぞれ専門家の解説を受けながら橋梁床版や橋台、橋脚などの劣化状況を近接目視とハンマーによる打音検査で点検。橋の状態は、サビや塗装の剥がれも少なく、橋脚などにも目立った劣化は見られなかったが、橋台には亀甲状のひび割れが入っている箇所もあり、米倉氏は「ASR(アルカリ骨材反応)と思われる。おそらく、その部分だけ材料の出所が違うのだろう」と分析していた。
 このほか、座学では中国地方整備局道路部の大久保雅憲道路保全企画官らが講師を担当し、「道路保全を取り巻く最近の話題」や「橋梁の基礎知識と点検のポイント」などを解説。講習会に参加した市道路交通局道路部道路課の兼藤靖次橋梁保全対策係長は、「普段の橋梁点検業務は机上の作業が多く、実際に現地を見て専門家の意見を聞ける機会はすごく貴重。学んだことを生かし、適切な維持管理にますます力をいれたい」と話していた。