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コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム、コンクリート構造物の補修・補強材料情報
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2014年06月26日 中建日報

構造物の補修・補強|広島フォーラムに300人

2014年06月26日 中建日報 今年、全国20カ所で開催予定の『コンクリート構造物の補修・補強に関するフォーラム2014~補修工法選定の考え方と適応性~』の11番目となる広島フォーラムが20日、広島市中区の広島国際会議場で開かれ、インフラ老朽化対策に関心が深い官庁、コンサル関係者ら約300人が受講。補修の基礎知識や最新事例に伴う知見、最新の対策工などの情報に耳を傾けた。
 フォーラムは、(一社)コンクリートメンテナンス協会(徳納武使会長)の主催、(公社)土木学会や(公社)日本コンクリート工学会などの後援応より毎年聞かれているもので、インフラ老朽化対策の機運の高まりもあって受講者は年々増加。昨年は全国で3000人を集め、今年はそれを上回るペースで参加者数を伸ばしている。
 徳納会長は主催者挨拶で、「コンクリート補修は難しいと言われるが、現地調査で"劣化機構"と"劣化程度"を特定して"要求性能"を決め、それを満たす補修工法を選定する。このようなフローに沿って取り組めば、決して難しいものではない」と強調。また、「本日は防錆剤を使用した補修工法や塗膜型剥落防止、支承狭隘部への金属溶射技術なども紹介するが、我々は特定の技術の工法協会ではない。今後も有効な新技術を論議し、推進していきたい」と述べた。
 各地のフォーラムは通常、2部構成となっているが、広島フォーラムは5部構成の豪華版。第1部ではメイン講師の極東興和(株)・江良和徳氏が『コンクリートの劣化と補修工法選定の基本的な考え方』をテーマに、代表的な劣化事例とされる塩害、中性化、ASRについて概要やメカニズムを説明したのち、それぞれの補修工法選定のための基礎知識を伝授した。
 また、2部では広島フォーラムだけの特別講師として広島工業大学教授の十河茂幸氏が登壇し、『コンクリート構造物の長寿命化について』を解説したほか、3部以降は各講師が補修に有効な最新技術を紹介。江良氏は『亜硝酸リチウムを用いた塩害、中性化、ASRの補修技術について』と題し、劣化抑制に効果がある亜硝酸リチウムによる補修技術の最新動向を、日本ペイント販売(株)の中丸大輔氏は特殊な塗料を塗るだけで剥落を防止できる『コンクリート剥落防止と塗膜型剥落防止システムについて』、ダイクレ興産(株)の光永浩一氏は、特殊ノズルにより橋梁狭隘部支承へのブラスト処理を可能にする『支承リバイバルシステム』について、それぞれ説明した。